病院などへ受診する際は基本はご家族が付き添いされるのですが、遠方にいたり、お仕事で都合が合わなかった場合に病院、施設への送迎に加えて、現地での付き添いを依頼されるケースも増えてきた今日この頃です。
基本的に病院受診はすんなりと終わりません。これは本当です(迫真)
10時に診察の予約をしてあります。と言われても私個人では11時前後に診察になるかな。と思って動きます。なかには待ち時間の少ない科もありますが、予約の時間通りに診察になることはまずないと思っていたほうがその後の予定に狂いがでなくてよいかと思います。早くても30分程度待って、普通で1時間、遅いと1時間半以上待つという認識がお勧めでしょうか・・・
前置きが長くなりましたが、すんなり受診が終わらないということは長時間待つということであり、健常なご家族であれば本を読んだり、スマートフォンで時間を潰して待てばいいだけかもしれません。
ですが、どこかしら身体に障がいがあったり、普段ベッドで寝て過ごしている方であれば車椅子などで長時間同じ姿勢でいることは大変な苦痛となります。そのため私が看護師目線から普段付き添いで留意している点を下記に書くので参考になればと思います。
①熱中症、脱水対策
基本的に、ご高齢の方は若い人と比べて体内にキープされている水分量は少ないです。そのため脱水、熱中症になりやすいです。身体に障がいのある方で車椅子やオムツなどを使用している場合には外出先でトイレに行くことを嫌がり、喉が渇いたと思っていても水分を摂らずに我慢する方もいます。認知や感覚が鈍くなってくるため喉が渇いているにも関わらず、飲水しようとしない方もいます。徐々に暑さは和らいできていますが、まだまだ油断できないので本人が嫌がることもあるかとは思いますが、飲水は積極的に勧めてたほうが良い場合が多いです。
②褥瘡対策(床ずれ)
医療現場では褥瘡(じょくそう)と言いますが、一般的には床ずれと言ったほうがわかりやすいと思います。主にお尻や腰周りなどになりやすく皮膚の同じ部位が長時間圧迫されることで軽度なら発赤程度ですが、さらに進むと潰瘍となり皮膚に大きな穴が空いてしまうことに繋がり発熱、感染の原因となったり単純な痛みだったりと良いことなしです。我々健常者であれば椅子に座っていても無意識に姿勢を変えてお尻の位置をずらしたり褥瘡になることはありません。しかし、麻痺などの障がいや普段寝たきりの方はそんなことはできません。お尻が痛くなってきたと思ってもそれを付き添いの方に伝えられない方もいますし、感覚が鈍くなることで痛みを感じてきているはずでもそれを認識できない場合もあります。たった数時間でしょ?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、低栄養など様々なリスクもあり、それらが合わさることで数時間の同じ姿勢でも褥瘡は出来てしまうことがあります。施設や病院等で2~3時間毎に自分で動けない方の姿勢を職員さんが体位変換している意味はそこにあります。車椅子にのっている方への対策としては一瞬でもお尻を浮かせたり、お尻から背中にかけて手をいれて一瞬でもスペースを作ったりするだけでも長時間同じ姿勢でいることによる圧迫による刺激、痛みの緩和、褥瘡対策が出来ます。身体全体を持ち上げたりしなくても簡単に出来るのでお勧めです。
その他にも、その人その人に応じて気にかけるポイントは違いますが、上記2つはほぼ全ての人に当てはまり、なおかつ介護経験が無くても知っていることで簡単に対策もできることなのでピックアップして書かせていただきました。参考にいて頂ければ幸いです。
今後とも、浜松の あおぞら介護タクシーを宜しくお願い致します。
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